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【母乳と ミルク  何がどう違うの?】

【母乳と ミルク  何がどう違うの?】
タカキ薬局は 妊娠する為に訪れる方が多い薬局ですが、妊娠中・出産した後に
お越しになる方も多くいらっしゃいます。
その中でよく ご質問いただくのが 【母乳】に対してのご質問です。
今回は 母乳 と ミルクどう違うの ってことをご説明できればと思います。
まず 僕の結論から言うと 母乳と ミルクを上手に使い分ける 事が大事だと思っています。
【母乳について】
一般的な母乳は 出産後2~3日間が少なく その後徐々に増えて600cc位に
そして 一月後600cc~1000ccで落ち着きます。
ちょうどペットボトルのお茶 2本分と思うとイメージがしやすいですね。
午前6時位が最大量で  夜の6時~10時は最低量になるのが一般的
出産してからすぐの母乳の事を「初乳」といい それが終わると「成乳」になりますが
初乳には 高度のタンパク質、糖質、そして抗体が含まれます。
成乳には 糖質と脂質が多くなるという性質があって
産まれて間もない赤ちゃんは まだ弱い存在です。  だから免疫を高める為に抗体とタンパク質を
外界で生きていくのに最低限必要なバリアを手に入れたのちは、体温を保持できるように
糖質と脂質が多くなるようにと 知らず知らずのうちに母乳が赤ちゃんを守っているわけです。
【ミルク】
一方 ミルクは成乳を モデルに作られていまして、主に牛乳がベースになっています。
最大に違いは タンパク質の中身  母乳は乳清たんぱく質という物が7割に対して
ミルクは18%  カゼインという物質が母乳が3割に対し ミルクは7割となっています。
乳清タンパクについては 人体についていろいろと研究されていますが、
体内の脂肪を減らし、筋肉量を増やす物質と言われています。
カゼインは 牛乳アレルギー の大本になる成分で、ミルクの会社もここを減らす様に
されていて、 また αーラクトフェリン γリノレイン散、ビフィズス菌
など、各社工夫して配合されています。
よく、母乳の方が強い子が育つ  という話がありますが、成分から見てもそれは
明らかですね。
そして、もう一つ ミルクでは再現できない事、それは 一回一回の母乳は質が違うと
いう事。  お味噌汁で表現すると毎日 ダシが微妙に違うという事
毎日、毎日 均一のものでは 飽きてしまいますよね   微妙な変化がある事で
体も 「変化」を受け入れられる様になるのです。
逆にミルクの良さは その安定感。  常に必要な栄養素が入っている事から
母乳が出が悪い時、お母さんの精神的に肉体的に余裕を持ちたいときに使うのには
とても有用なものだと思います。
キーポイントはあくまで母乳が中心で「困ったとき」に使うと便利なもの
上手に付き合っていってもらえればと思います。

>皆さんの心に寄り添って

皆さんの心に寄り添って

 私は漢方の「養生6割漢方4割」という考え方がとても好きです。主役は皆さんの持っている「健康になる力」。お薬やサプリメントは、その力を助けて延ばす助っ人です。  この二つの力を結びつけるのが、カウンセリングを中心とした相談です。これからも柔らかな心で、皆さんの声を聴きながら寄り添っていきたいと思っています。どうぞお気軽にいらしてください。

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