【東海愛知新聞に 掲載されました。】
2月14日の 東海愛知新聞に
僕の記事が掲載されました。
子宝とは関係ないですが
耳鳴りについてです。
【耳鳴りについて】
耳鳴り 時に「キーン」時に「ジー」って感じで
実は 現代医学ではまだ 治療法どころかなぜ起こるのか
原因もまだしっかりと判明していないんです。
当店でも 「漢方で耳鳴り治したいんだけど・・・」
なんてよくお越しになります。
耳鳴りに対しては 2500年前の書物 黄帝内経にも
「腎は耳を主る・・・・・ 竅に在りては耳たり」など
の記述もあり 昔の人も耳鳴りで悩んでいたようですね。
漢方でも 耳鳴りは難しい症状ですが、でも
その辺りが心強いところだと思いますし
じっくりと取りくめば 徐々によくなっていきます。
何事もあわてない事です。
漢方ではその人の体質などに合わせて10もの分類を
して耳鳴りに対応しています。 確立された対処法が
あるというのはなんとも心強い事だと思います。
ただとても全部は紹介できないので、2~3紹介いたします。
耳鳴りは大きく分けて 耳自体の経絡(気の流れが通じてない)
症状と 体の内からおかしい症状と分けて考えます。
漢方では耳だけの症状としてみるのではなく、体全体から
起こっている事としてとらえるのが 現代医学との違いです。
耳の通りをよくする漢方薬は 開竅薬 といって
当店では牛黄清心元 というお薬を用います。
このお薬は 穴を広げ気を通してあげるお薬です。
耳に塞いだものを取り除くイメージです。
この薬は10の分類すべてに用います。
その上で 大きく分けて 老化からくる場合と
ストレスからくる場合 季節からくる場合と分かれます。
一番多いのが 老化からくる耳鳴りです。
セミの鳴き声の様なジージーとかすかな耳鳴りがして
夜に増大するタイプです。 次第に聴力が減退してくる
中高年~高齢者に多いタイプです。
同時に 頭のふらつき、めまい、不眠 などが伴っている
事が多いのも特徴です。
この場合は 老化による体の歪が 耳鳴りを引き起こす
震源地として考えます。 滋腎通耳湯(じじんつうじとう)
という漢方薬と 牛黄清心元 を両方で 内と耳のつまりを
一緒に取る事をしていきます。
滋腎通耳湯は 豊臣秀吉が納めていたぐらいの時代に
世に出てきた漢方薬です。 耳に通じるという字からしても
想像しやすいですね。
もうひとつは ストレスからくる耳鳴り
仕事や人間関係などで精神的ストレスや緊張が多く
特長として 高く大きい音の耳鳴り(キーンキーン)といった
ものが多いです。
その場合は 加味逍遥散 や柴胡疎肝湯 といった 柴胡という
生薬が入ったお薬 と 牛黄清心元 という漢方薬を一緒に
お出しします。 すると耳鳴りがよくなると同時に
ストレスも落ち着いてきます。
一部でしたが 具体的に耳鳴りについてご説明させて
いただきました。 内容が少し難しかったと思いますが
耳鳴りでお困りの方 あきらめずに対処の方法が
ある事が伝わればうれしいです。