【SEET法 とは その2】
一方 お母さんの情報を受けながら
子宮内膜の状態を整え、受精卵のベッドを
ふかふかにして着床の用意をしておくというわけです。
ところが体外受精では、受精卵はお母さんと隔離された
状態ですから、情報交換ができません。
ですから母体は 何も準備をしていないわけです。
そこに突然受精卵が戻されますので
どうしても着床率は低くなります。
また、免疫という観点からも同様な事が言えます。
受精卵というのは本来 母体にとって異物
しかし受精卵は不思議と排除されません。
子宮内で順調に育ちます。
そして胎児のお母さんの細胞が体内に侵入して
きても排除しようとしません。
この状態を母子間免疫寛容と言います。
体外受精では、そうした情報交換も行わないので
免疫寛容がうまくなされないということも
考えられます。
(続く)