【葉酸を飲むと 先天性異常が半分になる!?】
葉酸って なんで取らなくてはいけないか?
結構 漠然と飲んでおられる方も多いと思います。
一番の目的は 先天異常を防ぐことです。
今回は先天異常と葉酸に関するお話です。
さて 葉酸の効能を示す根拠ですが
結論から言うと 葉酸を飲んでいると
先天性の異常を示す値が 半分になるのです。
ハンガリーで検討された、妊娠前後における葉酸のサプリ摂取に関する論文です。
比較対照群(以下、プラセボ群;n=2,391)と、葉酸摂取群(以下、葉酸摂取群;n=2,471)の
2群をランダム化二重盲検により検討されています。
つまり、併せて5,000件近くの症例に対し、信頼度が非常に高い検討方法で研究が行われた論文です。
摂取期間は妊娠を望む一ヵ月前(経口避妊薬を服用していた方は三ヵ月前)から摂取を開始し、
妊娠が終わるまで摂取を続けています。
結果についてですが、
何らかの先天異常が見受けられた割合は、
プラセボ群では4.06%の割合であったのに対し、
葉酸摂取群では2.06%と低くなっていました。
特に神経管欠損症(二分脊椎症や無脳症など)の発症割合は、プラセボ群0.25%に対し、葉酸群では発症無し(0.00%)という結果が得られました。
その他の結果は下記の通りであり、葉酸摂取により先天異常の割合が低くなることが示されています。
Czeizel AE. Periconceptional folic acid containing multivitamin supplementation. Eur J Obstet Gynecol Reprod Biol. 1998; 78: 151-161
もし興味がある方は 上の論文を参照してくださいね。