【不妊症の一般的な検査 ④クラミジア抗体】
抗クラミジア抗体検査もとても大事です。
感染症の代表的なものですが、実は血液検査で
わかります。
採取した血液でクラミジア抗体価という数値を調べるのです。
抗体があるかどうか(クラミジアに感染したことがあるか)がわかります。
クラミジアは子宮の中でも卵管に問題を起こします。
クラミジアトラコマチスという微生物は、大きさは細菌とウイルスの中間で
性行為を通じて感染します。
子宮頚管や卵管内、その周囲に炎症を起こし、症状が進むと卵管の癒着や閉塞を起こします。
自覚症状としては、おりものの量が増加し、下腹部が重く、時には痛むこともあります。
クラミジアのほかに、マイコプラズマやウレアプラズマも卵管因子の不妊症の原因となります。
そのほかの血液検査では、癌の診断や経過観察に有効とされる腫瘍マーカーも参考にすることがあります。
不妊症とかかわりがあるものは「CA125」と「CA19-9」いう項目です。
卵巣癌などの場合に数値が高くなることがある腫瘍マーカーですが、良性の卵巣嚢腫や子宮内膜症、
または子宮腺筋症などの時にも高くなる場合があります。