【夫婦喧嘩が炎症を促進する】
『夫婦喧嘩が炎症を引き起こす可能性がある』
夫婦喧嘩 って燃える炎のイメージがあります。
いくら好きで結婚したとしても
長く暮らしていけば、意見の相違などから
思わず喧嘩になってしまう事もあるかと思います。
ただできれば避けたい事ですね。
さて今回は夫婦喧嘩が体内の炎症を引き起こすという
化学的なデータのご紹介です。
24~61歳の結婚3年以上の43組の夫婦に意見がわかれやすい話題について
20分間話し合ってもらい、その様子を観察しました。
話し合いの前後に採血を行い、腸内細菌叢から血中に移行した細菌内毒素のバイオマーカーの
変化を比較したところ、相手に対して強い敵意を示した人は敵意が弱い人よりレベルが高くなりました。
細菌内毒素のバイオマーカーは炎症マーカーと強い関連があり、
パートナーとの関係が悪いと腸内細菌叢から産生された細菌内毒素が血中に流れ出して
炎症反応を促進する可能性があります。
怒るとおなかや頭が痛くなることは経験的に皆様あると思いますがその根拠が今回の論文で示されました。
<参照>
■Kiecolt-Glaser JK et.al, Marital distress, depression, and a leaky gut: Translocation of bacterial endotoxin as a pathway to inflammation, Psychoneuroendocrinology. 2018 Aug 4;98:52-60. doi: 10.1016/j.psyneuen.2018.08.007
心と体は密接に関連しているのだと改めて思います。
子宮内膜や卵巣の炎症の治療には夫婦仲良しと言うのも一つの治療法であると言えます。
まずは相手を敬う気持ちと感謝の気持ちを
忘れずに過ごしていきましょう。