【営業時間:8:30~20:00 定休日:日曜・祝日】


タカキ薬局ポータルサイトはこちら>>>  

【不育症の原因と治療について③ 血液の凝固因子について】

『不育症の原因と治療について③ 血液の凝固因子について』

血液の凝固因子について書きます。

血液は、傷や出血があった際には、様々な因子が働いて固まる
仕組みになっていますが、血液が固まりやすい状態が不育症の要因となると
考えられていて、次のようなものがあります。

(抗リン脂質抗体症候群)

抗リン脂質抗体症候群では、血液が固まりやすく(血栓ができやすく)、
胎盤の血液循環が悪くなり、流産を起こしやすくなると考えられています。

(血液凝固系異常)

プロテインS、プロテインC、血液凝固第Ⅻ因子など、
血栓を予防する物質が低下することにより、血が固まりやすくなり、
流産を起こしやすいとされています。

これらの場合には共通して以下の治療を行います。

治療① 低用量アスピリン療法

月経周期の高温期(排卵後7日目頃)から低用量アスピリン(100mg)錠を
1日1回、1錠内服します。

通常妊娠10週あるいは27週末まで続けます。

治療② ヘパリン療法

妊娠判明時から開始します。

異常項目の種類や過去の流死産の既往により、妊娠初期のみ、あるいは分娩前頃まで、
ヘパリン2500〜5000単位を1日2回皮下注射(合計1日5000〜10000単位)します。

毎日注射しますので、自己注射をご指導いたします。

治療①または②を単独で、あるいは治療①、②の併用療法を行います。

併用療法は原則として検査値が2回連続して陽性の場合の方が対象となります。

治療による副作用

低用量アスピリン療法、ヘパリン療法を行うと、
通常に比べ出血しやすくなります。

ヘパリン療法開始時は、まれですが血小板減少という
副作用が起こることがありますので、頻回に血液検査して異常がないか調べます。
安定すれば2週〜1カ月おきに検査します。

出血の危険性が高いため、ヘパリン療法を中断しなければならない方が稀にいらっしゃいます。

また、アスピリンにより端息が誘発されることがあります。
端息の既往がある方は医師にご相談下さい。

参考にして頂けたら幸いです。

記事はお役にたてましたか?

記事にご興味をもっていただけましたら、
以下のソーシャルボタンで共有していただくと嬉しいです^^
 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓



【不育症の原因と治療について③ 血液の凝固因子について】:関連ページ

【不育症の原因と治療について④ 免疫の因子について】
【不育症の原因と治療について④ 免疫の因子について】 人には本来、体の中に異物が入ってきた時にそれを攻撃する反応が起こります。 この免疫の働きが不育症の要因となることについて書きます。 (自己抗体異常) 自己抗体異常とは […]
【不育症の原因と治療について① 内分泌の異常】
【不育症の原因と治療について① 内分泌の異常】 流産や不育症の原因を特定することは大変難しいことではありますが、 不育症の検査で異常が判明した場合の原因とその治療法について ご紹介していきたいと思います。 まず今回は内分 […]
【 転院を考えていますが どうしたらいいでしょう?】
【 転院を考えていますが どうしたらいいでしょう?】 こんにちは 岡崎市で子宝と妊娠を子育てまで漢方で応援する 漢方相談タカキ薬局の 高木タイスケです。 今日からググッと寒くなってきましたね。 とにかく気をつけてもらいた […]
【二人目不妊 卵管が詰まっていると言われたら】
【二人目不妊 卵管が詰まっていると言われたら】 不妊症の原因の一つに 卵管に問題がある場合が あります。 卵管が狭くなっていたり閉じている状態です。   その場合 卵管鏡下卵管形成術(FT法)という方法がありま […]
【SEET法 とは その2】
【SEET法 とは その2】 一方 お母さんの情報を受けながら 子宮内膜の状態を整え、受精卵のベッドを ふかふかにして着床の用意をしておくというわけです。 ところが体外受精では、受精卵はお母さんと隔離された 状態ですから […]
『体外受精の凍結方法はガラス化法が一般的』
『体外受精の凍結方法はガラス化法が一般的』 体外受精の方法ですが 一般的には受精卵をいったん冷却して、子宮の状態を整えてから 移植すると妊娠率が大幅にアップします。 凍結方法は ガラス化法(急速凍結法)と緩慢凍結法があり […]
『排卵誘発注射剤:r-FSH、u-FSH、hMG』について
『排卵誘発注射剤:r-FSH、u-FSH、hMG』について 内服の排卵誘発剤(クロミッド、レトロゾール)で排卵が認められない場合や 排卵は正常に起こっても妊娠に至らない場合 また高度生殖医療の採卵で、たくさんの卵子を得た […]
【採卵後にお腹の痛みがひどい場合 どのような原因が考えられますか?】
排卵後すぐに お腹に鈍い痛みを感じる場合は 出欠をしている可能性があります。   もし2~3日後に痛みを感じる場合は OHSS(卵巣過剰刺激症候群)や 感染症 を疑うべきでしょう。 OHSSは 排卵誘発剤を併用 […]
【新型出生前診断についての解説その1】
【新型出生前診断についての解説その1】 少し前に 話題になった 「新型出生前診断」 全国でも受けられる方が増えているようです。 特に38歳以上の方は論文でも 有意差が確認されていて、特に時間のない妊婦さんは受けられる方が […]
【AMHが低いと言われても・・・・】
こんにちは タカキ薬局 高木です。 上の 数値は 40歳で 当店に通われるあるお客様の 検査数値です。   見ていただきたいのは AMHの値ですね。 4月21日 が 0.65 7月6日 が  2.93 &nbs […]

トラックバックURL

http://takakikanpo.com/archives/5345/trackback/


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください