腸内フローラ・・・ 今盛んに言われていてお客様にお話しても
「あっ 聞いたことがある」と言われる方が多いフレーズですが
でも、いまいち何のことなのか??? 今回から腸内フローラ
について取り上げてみたいと思います。
ここのところ、テレビなどで「腸内フローラ」という言葉を
耳にするようになりました。 私たちの腸内には多くの細菌が
棲み着いていて、その数は100種類以上、100兆個にもなります。
特に 小腸の終わりから大腸にかけては細菌が種類ごとにまとまって
びっしり腸内に壁面をつくって生息しています。
その様相が花畑にたとえられ、「腸内フローラ」とよばれているのです。
百種類以上 100兆個 という数は気が遠くなりますね
それらが まとまって生存している いわば腸の中で国を作っているんですね。
善玉菌・悪玉菌という言葉は聞いたことがあると思います。
ヒトの健康に都合のよい菌を善玉菌、悪影響を及ぼす菌を悪玉菌といい
そのどちらでもないその他 多数の腸内さ菌を日和見菌といいます。
勢力が3つあるわけです。
善玉菌は食べ物の消化吸収を助ける。 乳酸菌や酢酸などの有機酸をつくる
腸の働きを整えて、下痢や便秘を予防するなどの働きがあり、
ビフィズス菌はや乳酸菌が代表格です。
ビフィズス菌は成人の腸内フローラのうちの約10%を占めており
善玉菌のなかでも最大勢力。 善玉菌は小腸で吸収されなかった
糖類や食物繊維から、発酵によって酪酸、酢酸、乳酸などの健康に
役立つ物質を作り出します。 これらの酸によって腸のなかが
酸性に保たれることで、病原菌の増殖を抑えることができるのです。
上の図は乳酸菌の顕微鏡写真 なんかCMとかで
見たことありますよね。 カプセルみたいです。
一方の悪玉菌は、腸のバランスが良い状態に保たれていれば
おとなしくしていますが、バランスが崩れて善玉菌の数が
大幅に減ると、消化されないタンパク質を腐敗させて有害な
毒素を生成し、老化を促進させたり、癌を誘発したります。
代表格は食中毒の原因菌となるウェルシュ菌
悪玉菌は肉類などの動物性たんぱく質が大好物で欧米型の
肉中心の食生活は腸内環境を乱しやすくするので要注意です。
引用:主治医 12月号