【漢方相談 タカキ薬局 漢方相談における 舌の見方 】
当店の漢方相談では 舌診といって舌を見て病状を判断します。
舌診の他に有名な判断基準に 脈診がありますが
舌診は 生体全体を判断し 症状が出てくるのが遅いので慢性病の判断に優れ
脈診は その瞬間瞬間の体の状態を判断できるため急性の病気に適しています。
判断するポイントとして
① 乾燥しているか 湿っているかどうか?
② 舌の上についている 苔の状態がどうか?
③ 苔が厚いかどうか?
④ 舌の縁・舌の裏を確認します。
① まずは乾燥しているか 湿っているか?
パッと見て乾燥がひどい人は 「燥が強い」と見ます。
内熱が体にこもっている方が多く その状態が舌に現れます。
逆にベタベタして湿気が強い人は冷えや内臓の力が弱っている「少陰病」
という状態です。
② 苔の色 白い苔か 黄色い苔か 苔がない状態か?
内蔵の熱の強いか弱いかを判断できます。
日常でも平熱というのがあるように 熱がありすぎても、低すぎてもいけませんよね
ただ内臓に熱が多いのか少ないのか を 苔の色で判断します。
色が 白い場合は 白苔 はどちらかというと 内臓が冷えていると見ます。
逆に黄色から褐色になっていく状態は 熱がこもっている 熱実証と判断します。
逆に苔がない場合は 陰病といって 内臓機能が衰えてきていると判断します。
③ 苔の厚み
苔の厚さは 内臓の熱の強さを表します。
④ 舌の縁・舌の裏を確認します。
舌の裏の舌下静脈の怒張がひどい場合は 瘀血といって血液の流れが滞っていると判断します。
また 歯形がたくさんついている人は 胃の中に水が溜まっている状態としてとらえます。
舌の診断だけで全てを判断する事はありませんが、でも手軽に確認できるため
問診の補足に使う場合、おおまかに判断するのに
例えば 舌下静脈が盛り上がっていた場合は 血流計で細かく確認する。