【心配性も不妊の原因?? 心を強くする漢方について その1】
『高齢で出産しても 後 上手くいくのかしら?』
『私はいつも運が悪く上手くいかない?』
『つい先々のことを考えてしまう?』
そこまで考えなくていいのにどうしても考えて不安になる
日本人 特に女性は ストレスに弱いと言われています。
中国での漢方のスペシャリスト 中医の先生にお話を伺うと
中国人 に比べ 日本人は かなり心配性の方が多い事を
感じるそうです。 そしてそれが不妊症の原因になっている
面白いのがそれは漢方の力でよくできるという事
中医学では 心配が多い人は 心血虚 といって
心臓に十分に血液が巡っていないと考える。
心臓はちょっと不具合があればすぐに生命に直結する
臓器 そこに十分な血液が送られていれば自然と安心
できるし、少なければ自ずと不安になるという考えですね。
心血虚の特徴として
● 睡眠が浅い
寝ている時が無防備になるので血虚で安心できない状態
● こんな場合どうしたらいいですか? という質問が多い
切羽詰まった質問が多い状態です。
漢方薬として
この場合の対処は簡単です。
『血』を補えばいいのです。 それを『補血』と言います。
そしてその場合 用いる漢方は
『加味帰脾湯 かみきひとう』
- 貧血や不眠、神経症などに用いる漢方薬です。【働き】
加味帰脾湯(カミキヒトウ)という方剤です。胃腸を丈夫にし、
貧血症状を改善します。また、不安や緊張、イライラ感をしずめ、
寝つきをよくします。体が弱く繊細で、貧血気味、
さらに微熱や熱感をともなうときに向きます。
【組成】
漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。
加味帰脾湯には、胃腸を丈夫にし貧血症状を改善する生薬、
滋養強壮作用のあるもの、さらに、“酸棗仁”や“竜眼”、“遠志”など気分を
落ち着かせる生薬が配合されています。これらがいっしょに働くことで、
よりよい効果を発揮します。
人参(ニンジン)
蒼朮(ソウジュツ)または白朮(ビャクジュツ)
茯苓(ブクリョウ)
甘草(カンゾウ)
生姜(ショウキョウ)
大棗(タイソウ)
酸棗仁(サンソウニン)
竜眼(リュウガン)
遠志(オンジ)
当帰(トウキ)
黄耆(オウギ)
木香(モッコウ)
柴胡(サイコ)
山梔子(サンシシ)
が組成です。
ただ日本人の場合はもう一つ 補血に必要なものがあります。
(続く)