【門外不出 お金に変えられない 田七人参】
今回は 当店でもよく使う 田七人参のお話です。
最近、少しずつお問い合わせが多くなってきていますが
「朝鮮人参とどうちがうの? 」とか 名前の違いから
よく勘違いされている方が多く、今日はそこの所を
解説していきたいと思います。
まず、そもそも田七人参とは 門外不出の薬草で
「お金に変えられないから 金不換(きんふかん)」
と言われるほど 貴重なものなんです。
作られているのは 中国雲南省
だいぶ、南のほうですね。
朝鮮ニンジンが その名のとおり北のほうなので
この時点で、だいぶ違います。
一年目に 葉ができ
二年目に花ができて
三年目に根ができ始める
毎年 一個づつ根ができて毎年一個ずつ根の塊が
でき、根が育つのに 3~7年 かかるので
「三七」とも呼ばれます。 土壌の栄養をたっぷりと
吸収するので、収穫後は土地を10年は休ませなくては
いけません。
田七は 兵士が負傷した時の止血に使われてきました。
ベトナム戦争の折に注目された事もあります。
中国の本には「虎にかまれた傷にもよい」とあり
出血している血が鮮やかな色をしている時には特に効果が
良いとされています。
先ほどベトナム戦争で注目されたことはご紹介しましたが
銃で撃たれた傷は 傷口がつぶれたように破け、毛細血管から
にじみ出るように出血するので止血が難しく
ベトナム戦争の折に ベトナム兵が田七人参を用いた漢方
「雲南白薬」を使い その効き目に驚いた米国軍が
持ち帰って研究して 世界に広がったという歴史があります。
(つづく)