【新型出生前診断についての解説その2】
少し前に 話題になった 「新型出生前診断」
全国でも受けられる方が増えているようです。 特に38歳以上の方は論文でも
有意差が確認されていて、特に時間のない妊婦さんは受けられる方が多いようです。
タカキ薬局では その話が出た事はありませんが、今回は毎日新聞9月8日の
記事が分かりやすく解説されていたのでご紹介したいと思います。
昨日の続きです。
賛成意見として
高齢出産 不安解消に
高齢で出産する人が増えていますが
高齢になるほど胎児がダウン症など染色体異常に
なる危険性が高まるため、新型出生前診断は
出産時の不安解消に役立つとみられます。
胎児に異常が見つかっても、両親に心の準備や
治療への備えができると言われています。
従来の出生前診断は羊水検査が中心で
妊婦のおなかに針を刺さなければならず
確率は低いですが流産の可能性がありました。
新型出生前診断はその負担が少なく 妊娠初期からも
受けられるため、母体への負担も軽減できます。
40歳を超えた人にとってまさに時は金なり、40代以降の
妊娠自体がダウン症のリスクも上がる為に、望まれる気持ちも
充分に分かります。
反対意見として
命の選別の恐れも
新型出生前診断の後に羊水検査で染色体異常が確定した
妊婦の94%が中絶しており、命の選別につながる
事が危惧されています。 また一般に広がれば、
羊水検査には健康保険が使えず、10万~15万円程度の
費用を自己負担する必要があります。 そのため、
羊水検査をせずに中絶するケースが相次ぐのではないか
と心配されています。 現在は3種類に想定している
検査対象が拡大されないか、中絶せずに出産した後の
支援など知らせるべき情報が家族に届いていないのでは
ないかと懸念する声も出ています。
この辺も 分かる話です。 安易に利用してしまい返って不幸を
招くこともあるし、倫理的手を付けてはいけないところであるとも
考えられます。