【旬の食材の話 はくさい】
前回、さつまいもについてご紹介しましたが 今回は白菜です。
冬の野菜の定番としてなじみ深い白菜ですが
今回改めて調べたところ、日本に伝来したのは明治末期で
栽培が日本ではじまったのが昭和から 以外に新しいお野菜なんですね。
さて、白菜の性質は
寒熱 | 涼(平) |
昇降 | 降 |
臓腑 | 脾・肺・胃 |
季節 | 冬 |
五味 | 甘 |
「甘味」があって「涼性」がある 胃腸に作用して消化を助ける働きが
あります。 お肉などを食べるとどうしても熱を持ちますから、
その熱を柔らかく冷ましてくれる効果がある。 だから肉料理の時に
よく使うんですね。 さらに便通をよくする作用があって
「食積痰湿」(食べ物が残って体に余分なものが溜まってしまう事)
からくる便秘に効果があります。
また、「気滞うっ血」 (イライラして血の流れが悪くなる)なんて時にも
血行改善も期待できます。
でも、「涼性」ですので 食べ過ぎると下痢を引き起こす可能性があり
元々胃腸が弱い人は少し気をつける必要がありますね。
その場合 少し温める「ショウガ」などの温性のものと一緒にするといいですよ。
民間療法として 空咳 などに 干したハクサイ100g 湯葉50g ナツメ10個
を煎じて、少し塩を加えて食べると 効果があるそうです。
白菜で気をつけて欲しいのは 切るとすぐに酸化酵素が活性化するので
なるべく切らないように保存しておきましょう。