【「着床の窓」を見極めるには???】
前回の続きですが、着床の窓 は 個別で違うのでなかなか
見極めることは困難である という事でしたが ただ大まかには
予測する事ができます。 前回に引き続いて 醍醐渡辺クリニックの
石川 ドクターのお話
ただ 排卵を境に 黄体ホルモン(P)の値が上がり始めますので
それが一つのサインとなっていて、Pの値がある一定の値を超えると
「着床の窓」は閉じるといわれています。
ですから、当院では 採卵日のPの値を参考にして移植するかどうか決めています。
Pが6ng/ml以上であれば、基本的にはその周期の移植を見送ります。
移植しても着床の見込みが少ないので、受精卵を凍結保存しておき
別の周期に移植を行うのです。 そうすることによって着床率がアップして
妊娠の可能性を高められます。
また 40歳以上の高齢者に対しても 着床の窓が閉じることはないという事です。
海外の卵子提供の方の実例を見ればかなり 高齢の方の出産例もあります。
ドナーによる卵子提供の場合、30~40代の方の妊娠率は基本的に変わりません。
極端な例ですが、ホルモン環境さえ整えば 60代での代理出産も可能です。
子宮側に筋腫などの問題がなく ホルモンの状況さえ整っていれば
高齢だからといって 「着床の窓」が開く期間が極端に短くなるとは考えにくいでしょう。
この辺はクリニックさん によって 違うと思いますが、妊娠出産の高齢化が
続く中、ますます重要視される分野だと考えます。