- 母乳育児中の食べ方
誕生から数ヶ月間、赤ちゃんの栄養は母乳だけです。お母さんが脂っこい物や甘いもの、肉や魚などを食べてしまうと母乳の質が悪くなり、赤ちゃんはそれをうまく消化吸収できません。免疫も少ないので、さまざまなトラブルのもとになってしまいます。
お母さんのほうも、動物性食品を食べると精神的にいらいらしやすくなります。
また、お母さんの食べ物が何かにかたよっていると、
赤ちゃんはいやいやのサインを送ってくるはずです。
たとえば豆の食べすぎは陰性のたんぱく質過多になって母乳がしぶくなり、
赤ちゃんに湿疹ができやすくなります。
お母さんが食べた物や食べ方が、すぐに赤ちゃんには出てきます。
赤ちゃんが満足して飲んでいるか、量も足りてぐっすり眠るかなどを判断基準に、
食べたものをもう一度考え直してみましょう。
- 離乳以降の食べさせ方
赤ちゃんは生後一年たつと乳糖分解酵素がほとんどなくなりますので、
もう母乳は必要ありません。かわりにでんぷん分解酵素が急増しますので、
穀物をやわらかくして与えてください。
離乳食は、体重が6~7kg(生後5~6カ月)になっており始めます。
市販の離乳食には添加物が多いので避け、果汁や野菜スープやみそ汁の上澄みを白湯で2倍に薄めてあげましょう。徐々におもゆやおかゆ、おじや、くず練り、うどんを煮たもの、かぼちゃやじゃがいもをつぶしたものを与え、「吸う」ことから「かみつぶす」食へと移行させます。これが自立につながります。味付けは大人の半分、かたさは歯茎でつぶせるぐらいが目安です。
なお、ケーキやアイスクリームなどの甘みのつよいものや味の濃いものは避けます。まず薄味にならし、素材の味がわかる、ちゃんとした味覚をそだててあげることが子どもへの人生最大のプレゼントです。
乳製品や動物性食品に関しては、乳幼児は消化力がよわいので、強すぎるという弊害もあります。また牛乳は本来、牛の赤ちゃんが飲むもの。からだは早く大きくなますが、脳の発達がともないません。水がわりに与えるのではなく、おやつとして少量にとどめましょう。
基本の食は、おとなの食べ物をたべやすくする程度で大丈夫です。そして、自分で食べられるぐらいに大きくなったら、おなじ食卓で、おなじ食べ物を囲むことの楽しさを教えてあげてください。