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『(男性編)ビタミンDと精子の運動能力や形態との関係』

『(男性編)ビタミンDと精子の運動能力や形態との関係』
しばらく ビタミンDについて書いてきましたが
男性不妊について 精子の状態についても影響があります。
 
実はビタミンDは 精子の運動能力を高め、
さらに 精子の細胞内へ カルシウム吸収を促すので 精子の受精能力がアップすることが
わかっています。

デンマークで実施された試験では
デンマークの研究グループは300人の健康な男性を対象に、血液中のビタミンD濃度と精液の質との関係を調べました。
また、40人の男性の精液サンプルを対象に、ビタミンDが試験管内の精子内細胞のカルシウム濃度と精子運動能力、先体反応にどのように影響を及ぼすのかを調べました。
その結果、ビタミンD濃度が50nM未満で、ビタミンDが足りていない男性は全体の44%に達しており、ビタミンD濃度が高いほど、精子の前進運動能力が高いことが分かりました。
ビタミンD欠乏(25nM未満)の男性は、ビタミンDが十分(75nM以上)な男性に比べて
精子運動率や前進精子運動率、正常精子形態率が低かったとのことです。
また、試験管内では、ビタミンDは精子内細胞へのカルシウム吸収を促進し、精子運動率を高め、卵子の中に進入するための先体反応を引き起こすことが確認されました。
Human Reproduction
https://academic.oup.com/humrep/article/26/6/1307/2913983
ビタミンDは脂溶性のビタミンの一つで、植物由来のビタミンD2と動物由来のビタミンD3がありますが、ヒトではビタミンD3が、活性型ビタミンDとして働いています。
主な役割は腸からのカルシウムの吸収を促進し、吸収されたカルシウムを骨へ沈着させ、骨の成長や健康に深く関与しています。また、血中のカルシウム濃度を調節する働きもあり、免疫やがん予防などをはじめとして多彩な働きをすることが知られています。
ビタミンとしては珍しく、紫外線を浴びることで体内で合成されます。週に2回、5~30分は日光を浴びることが推奨されています。食品では、かつおやあんこう、鮭などに豊富です。
このビタミンDが男性の生殖機能にも影響を及ぼすことは動物による実験で確認されてから、男性ホルモン濃度や精液の質にも関わっているとの報告があります。
ただ、精液の質については関連しないとの報告もありますが、今回の試験で精子の運動能力や形態だけでなく、受精のために卵子の中に進入するときの先体反応を引き起こすことが確かめらました。
やはり、ビタミンやミネラルなどのベーシックな栄養素は卵子だけでなく、精子の健全な成熟や働きに不可欠な役割を担っているようです。

>皆さんの心に寄り添って

皆さんの心に寄り添って

 私は漢方の「養生6割漢方4割」という考え方がとても好きです。主役は皆さんの持っている「健康になる力」。お薬やサプリメントは、その力を助けて延ばす助っ人です。  この二つの力を結びつけるのが、カウンセリングを中心とした相談です。これからも柔らかな心で、皆さんの声を聴きながら寄り添っていきたいと思っています。どうぞお気軽にいらしてください。

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