『瘀血って何 守備範囲の広い瘀血』
漢方のサイトを見ているとよく
『瘀血』という言葉が出てくると思います。
今回から瘀血について説明をしていきたいと思います。
女性には月経という『血』に対する生理現象があって
漢方では
『女性は血に余りあり』『男性は気に余りあり』といって
月経は余分な血を排出する仕組みであり これが順調でないと
余分な血が滞って 瘀血という状態を生み出すと考えています。
瘀血が起きるとまず 冷え性がおきますが
冷え性でも 『足腰が冷えて 顔は反対にのぼせて熱く感じる』
冷えのぼせ という状態が現れます。
瘀血の形には 熱候の状態によって
『瘀血 と 血虚』 に分けられます。
この辺りはまた今度説明させていただきますね。
瘀血は
『滞った血液』『鬱血』『微小循環障害』 などと解釈されることが多い
ですが ただ厳密にいうと現代医学でもはっきりしない分野です。
打撲とか 内出血などはわかりやすいのですが
婦人病全般 膠原病に至るまで 広範囲の疾患に瘀血の症候が見られ
難病の陰に瘀血ありと 言われたりしています。
瘀血に効く漢方のことを 駆瘀血剤と言いますが
瘀血剤が効く人が 瘀血であると言えます。