【葉酸だけじゃない ビタミンDも妊婦には大事】
骨に関係すると言われているビタミンD
実は妊活にも影響しています。
ビタミンDが充足している女性は、
ビタミンDが不足、欠乏してしている女性に比べて、
体外受精の治療成績が良好であるという研究結果が発表されています。
イギリスのバーミンガム大学を中心
メタアナリシスという方法で実施
ビタミンDが妊娠や出産に深く関わっていることが明らかに
イギリスでは、昨年の夏から妊娠を計画している女性は葉酸だけでなく
ビタミンDも補充するように公的な機関が推奨するようになりました。
今までは関係あるともないとも言われていましたが
ハッキリした形です。
ただ、相関関係は確かめられたものの、ビタミンDを充足させると治療成績が
改善されることが確かめられたわけではありません。
これから確かめる必要が出てきますが、そもそも妊娠後の母子の健康、
子どもの出生後の健康にも影響することがわかっているため、妊娠前から
ビタミンDを充足させておくに越したことはないと思います。
実はビタミンDの体内濃度は季節で変動します。
ビタミンDは、魚やキノコなどの食品から摂取
紫外線を浴びることで体内でつくられています。
そのため日照時間に影響していて夏に高く、冬に低くなることが
知られています。
北九州のオフィスワーカー男性312名、女性217名を
7月と11月の血中のビタミンDのを測定した研究では
平均値は7月が27.4ng/mlだったのに対して、
11月は21.4ng/ml と低く、
ビタミンD欠乏(20ng/ml未満)の割合が7月では9.3%
11月では46.7%という結果に
また場所(緯度)によっても異なります。
札幌、つくば、那覇で7月と12月で比較した研究では
両手と顔を露出した場合、
7月の正午では那覇で2.9分、
つくばで3.5分、
札幌で4.6分だったのに対して、
12月の正午では那覇で8分、
つくばで22分、
札幌で76分と北にいくほど
夏と冬の差が大きくなっています。
このように、冬、特に北日本では、ビタミンD欠乏を
意識的に回避する必要があります。
さらに北九州で行われた研究では魚介類や運動、
タバコを吸わないことも問題に
ビタミンDが豊富に含まれる食品は、魚やキノコ類
やはり、ウォーキング等の運動が現実的かもしれません。
サプリメントで取ることも効果的です。
コツとしてビタミンDは脂溶性のため摂取するなら、食後が効果的
取りすぎという意見には・・・
ビタミンDは脂溶性のため過剰摂取になると言われていますが、
そもそもサプリメントはビタミンD3
ビタミンD3は肝臓で25(OH)Dで変換され、
その後、腎臓で活性型ビタミンDである1,25(OH)Dに変換されます。
体内のビタミンD濃度によってそれらの変換率が厳格に調節されています。
そのため、ビタミンD3を摂取しても過剰になる心配ありませんよ