前回は妊活中のコーヒーに関してのお話でしたが
今回は妊娠後について
実はカフェインの影響は妊娠してからの方が大きいと言われています。
『妊娠初期にコーヒーが及ぼす影響』
結果から言うと
妊娠初期のカフェインは妊娠初期の流産リスクを高めます。
スウェーデンで6~12週の間に流産を経験した562人の女性と、
出産まで至った953人の女性にアンケート
カフェインの摂取量との関係を調査しています。
76%がコーヒーで23%が紅茶
カフェイン摂取が1日100mg以下の方を基準としての結果
喫煙者においてはなぜかあまり差を認めていませんが、
非喫煙者においては、カフェイン摂取量が増える程に流産の
リスクが高まっている事が分かります。
500mg以上のカフェイン摂取では、流産率が
2.2倍(主にコーヒーで摂取している場合は4.1倍)と増えており、
明らかにリスクが高まることが分かります。
続いてつわりとカフェイン摂取量をみたグラフ
興味深いことに流産しなかった群の方がつわりがひどく、
それに伴ってカフェイン摂取量が急激に下がっています。
一方で流産された方の群ではつわりはそれ程ひどくなく、
カフェイン摂取量もそれ程落ちていないという結果でした。
最後に、流産された方の胎児絨毛染色体を調べて、
流産が胎児側の原因だったのか母体側の原因だったのかの結果
胎児染色体の異常率、正常率はカフェインの量と
相関していない事が分かります。
つまり母体側にカフェインが及ぼした影響によるものだろうと推察
されています。
ということで結論としては、
・妊娠初期のカフェイン摂取は妊娠初期の流産リスクを高める。
という事でした。
ちなみにコーヒー1杯には約80mgのカフェインが含まれています。
コーヒー好きな方には酷ですが、妊娠初期は1日1杯までにされることをお勧めします。
CAFFEINE INTAKE AND THE RISK OF FIRST-TRIMESTER SPONTANEOUS ABORTION
(カフェイン摂取と妊娠初期における自然流産のリスク)