【クロミフェン:クロミッド】
今回は 病院で出ている治療薬の解説です。
性腺刺激ホルモン
(黄体化ホルモンLH:luteinizing hormoneと卵胞刺激ホルモンFSH:follicle stimulating hormoneの2種類)
が不足すると、排卵しにくくなります。
クロミフェン:クロミッドは、床下部または、脳下垂体前葉に作用し
LH、FSHの産生と放出を促進する作用があります。
無排卵症や無月経、排卵が困難の方に排卵誘発を目的に処方されます。
十分な性腺刺激ホルモンにより卵胞が大きく育ち、排卵できるようになります。
生理のみられる無排卵周期症の場合で、排卵の成功率は70~80%以上です。
男性不妊症に応用されることがあります。この場合、性腺刺激ホルモンは睾丸に作用します。
男性ホルモンの分泌がよくなり、精子形成の促進効果が期待できます。
排卵誘発効果は、同類薬のセキソビットに比べ強いですが、
副作用として頚管粘液の分泌抑制や子宮内膜への悪影響があげられます。
副作用としては、頭痛、めまい、消化器・肝に障害がある他湿疹もあります。
乳がんや子宮がん、卵巣がん、あるいは卵巣腫大がある場合、使用できないことがあります。
肝臓病がある人も控えるようにします。子宮筋腫や子宮内膜症、乳がんの既往歴、乳房結節、
乳腺症のある人は、病状の悪化に注意するなど慎重に用いる必要があります。
妊娠中は禁止です。
副作用として子宮内膜が薄くなる傾向がありますので新鮮胚移植より凍結胚移植に向いています。
たんぽぽ茶ショウキT–1は1996年ライフサイエンスに下垂体内のLH、FSHを増加させる事が掲載されました。