こんにちは 漢方相談 タカキ薬局 薬剤師高木太輔です。
毎日 ひとりひとり丁寧にをもっとうにご相談に応じさせて
いただいております。
漢方の基本は自ら治す力を高めてあげる事
正しい方法で取りくめば 必ず答えてくれます。
誰にでも生まれながらに備わっている事だから
正しい方法で取りくめば誰だって成果を手に入れる事ができますよ。
さて、漢方相談のほとんどが「女性」当店でも約8割を占めています。
特に最近は 更年期症状でお越しになられる方が増えています。
のぼせ、ほてり、イライラ、頭痛、不眠、関節痛、冷え性、鬱
訴えられる症状は本当に多岐にわたります。
更年期症状を漢方的に治していくのには実はコツがあります。
それは「根っこ」をしっかりと抑えておくことです。
お越しになられる方が訴える症状は 実は氷山の一角で
体の中の方で起こっている異常は表面的ものにすぎません。
体の本来の根本を整える事で 様々な症状が雪解けを起していきます。
漢方では「気」「血」「水」という三つの流れを見ていきますが
その中でもっとも 女性にかかわりがあるものが「血」です。
先日、ベストセラーになった「血流がすべて解決する」漢方薬剤師である
堀江昭佳氏の著書がすごくうまくまとまっていますが
女性は生理がある為に 多くの女性が血液が不足していて
ほとんどの女性に「血液の不足」が見られ そこをしっかりと
補う事で、女性特有の症状を改善することができる という内容です。
僕も 同じ漢方の薬剤師として同意見です。
さて血液の不足には 大きく分けて三つの段階があります。
血が作れない(気虚)
血が足りない(血虚)
血が流れない(瘀血)
があり、血液サラサラといわれるものを飲んでも効果がないのは
血が足りないから流すことをやっても効果がないからです。
そして、手始めに まず「血を作る事」 そして 「増やして」「流す」
この順番で取りくむことです。
まずは 作る事です。
漢方の世界では血液を作るのに最も重要な場所は「胃腸」であるとされています。
胃腸が弱ると栄養を十分に吸収できなくなる
すると血液の原料そのものが入ってこなくなり結果血液が出来なくなります。
ですので 漢方の場合 まず「胃腸」に注目していきます。
さて、漢方を処方すると同時に 生活スタイルも
同時に見なしていきますが
お越しの方に アドバイスする事として
その1 朝”ご飯”をちゃんと食べる事
その2 腹八分目に食べる事
この2点を守りながら漢方を飲んでいただくと劇的に漢方がよく効きます。
朝ご飯ですが 必要な栄養をとる と同時に 体の臓器を目覚めさせる働きがあります。
朝 ごはんを食べる事で体温も上がり、体の新陳代謝もスムーズになります。
当店の更年期でお困りの方 食生活をお聞きすると パン食など簡単な方が多いです。
2点目ですが腹八分目に 少し物足りないと感じるくらいがいいのです。
実は早く改善するために「断食」を オススメすることがあります。
断食などをしたら、ますます血液が作れないのでは?
腹八分目も断食も 「胃を休める」事を目的としています。
更年期の方の特徴として、「食事と食事の間にちょこちょこ食べる事が多い」
というのがあります。 漢方でいう胃腸は 血液を作る工場の役割です。
だから 食事と食事の間は一定に休ませる時間が必要です。
間食がちょくちょく入ると 胃が休まる時間がないために
胃腸が徐々に力を失い 結果 血を作れなくなります。
胃腸を休めて 造血能力を回復させる為に、腹八分目 や断食をお勧めします。
朝になった時に お腹空いたなーと感じる もしくは グ~っとお腹が鳴る様になったら
胃腸が整った合図ですよ。