『44歳出産 金田朋子さん 手記』
芸能人のブログや雑誌などを見ていると、
世の中には家事も育児もなんでも器用にこなせるお母さんが多いですよね。
そんな「理想の母親像」と自分の現状とを比べて、落ち込んでしまった時期がありました。
私は、すごく要領が悪くて不器用。すぐいっぱいいっぱいになっちゃうし、
「なんでもできるお母さん」にはなれないんです。
ゼロか、100か、そうなってしまうんです。
産後すぐのころ、授乳のために服をめくる動作がうまくできなくて、
ほとんど洋服を着ずに過ごしていたこともありました。おふろ上がりには、
「早く娘を拭いてあげなくちゃ」と思うあまり、うっかり自分の身支度を忘れてしまうことも。
でも最近、要領が悪いことを無理やりなんとかしようとするのではなく、
「自分の得意なところ」を担当できれば、と思えるようになりました。
我が家は幸いなことに、夫がひととおりの家事や育児をすっと習得できるタイプ。
そのおかげで、「私は私の方法で、頑張れるところをのばせばいいんだ」
と思えたのはありがたいですね。
よくある家庭からみたらいびつかもしれないけれど、得意・不得意の
でこぼこの大きさは人それぞれ。「母親だから」「父親だから」という概念に縛られなくてもいい。
家族みんなが笑って幸せでいられることが一番です。
ただ、そうは言っても、夫も仕事を抱えながらの子育て。
時には、大変だったり疲れていたりすることも多いはず。だからこそ、
私がたくさん支えてもらっているという感謝の気持ちを伝えるように心がけています。
娘がいると、夫婦2人でコミュニケーションを取る時間が限られてしまうので、
トイレに交換日記代わりのノートを置き始めました。なにかあれば、ここに書き溜めています。
ついうっかり忘れてしまうので、1日1回は必ず書くようにしていて、たまにある夫からの返事が楽しみです。
これからも娘と3人、「3人で一人前」の気持ちで過ごしていくつもりです。
自分は100%できない。 だからできるところを受け持つ
金田さんの素晴らしいところは
私がたくさん支えてもらっているという感謝の気持ちを伝えるように心がけています。
と感謝の気持ちを大事にしている事だと思います。
口で言うのは簡単でも、実際に示すには意識が必要ですよね。