【無排卵と多発性子宮筋腫から漢方とカウンセリングで妊娠に至った実例】
病院で 無排卵と多発性子宮筋腫と言われた方です
奥様の年齢は 39歳
不妊歴 3年(結婚歴3年)
職業 電機メーカー勤務
ご主人 特に問題なし
基礎体温からわかる事
全体的に平坦で、高温期がない。 月経は2~3日少量の出血がある程度で
周期は20日と短い
その他の症状
慢性的な疲労感があり、風邪をひきやすい。 月経痛がひどく、経血量も多い(無排卵になる前)。
子宮筋腫の影響で鉄欠乏性貧血になることがある。
これまでの経過
30際のときに受けた婦人科健診で、数十個の小さな子宮筋腫が見つかる。 婦人科で処方された
「桂枝茯苓丸」の服用で、月経痛の症状は軽減したが、筋腫は減っていない。
35歳で結婚。 すぐに妊娠を希望したため、婦人科通いをはじめる。 漢方治療を受ける前の
1年間 人工授精を2回受けるが、いずれも失敗に終わっている。 なおホルモン剤による
治療は受けていない。
● 12月2日
治療を休んで3カ月たったが、まだ体がだるさを感じたとのこと
血液検査の結果 まだ肝機能は回復していない。
休んでいる間に 漢方 に興味を持つようになる。
不妊の事だけでなく、体がだるいこと。風邪をひきやすい事
冷え性であること 多発性の子宮筋腫があり、もともと生理痛が
ひどいことを まとめて相談される。
漢方薬でも穏やかなものから調整することができるという事を
知っていただく。
漢方薬は一年前に婦人科で「桂枝茯苓丸」を飲んだことがあり
その時は生理痛が楽になったが その後 なんとなく飲まなくなっていた
桂枝茯苓丸は 「血のめぐり」「気の巡り」を整える効果があり
うまくいけば排卵を促す効果があることも理解していただく。
結局、よい血を増やしながら、巡りもよくする。
「婦宝当帰膠」をのみながら、月経が終わって数日は体を温め
体力をつけながら、血を増やす「参茸補血丸」を追加 その後1週間は
家に残っている「桂枝茯苓丸」を飲むことに
● 2月4日
驚いたことに 漢方薬の効果がすぐに表れ、まずだるさが抜けた。
漢方薬と、自分の体に気をつかう意識 たっぷり睡眠をとる。外食を減らす
努力が影響があるのかもしれない とのこと
そして、平坦だった基礎体温にも 変化がみられ、高温期が11日ほど続くようになる。
少しずつ、希望が出てくる。
● 4月1日
3月から始まった新プロジェクトのリーダーになり 今まで以上に忙しくなる。
当然ストレスもたまり、漢方薬を飲み忘れる日が増えてきた。
だが、こういう時にこそ、漢方薬が見方をしてくれると思い、時間を見つけ意識して
薬局に相談する。 プレッシャーに押しつぶされそうだという事を話をすると
ストレスによって滞った気の巡りをよくする「逍遥丸」という薬を新たに
すすめられ、それから過労気味の夫の為に 元気がでる漢方もお願いする。
● 7月10日
しばらくまじめに漢方薬を飲んでいたのがよかったようで、忙しかったわりに
大きく体調をくずすこともなく基礎体温もずいぶんときれいになってきた。
婦人科で受けた 超音波検査では 卵胞もちゃんと育っているようだ
だが生理痛がまたひどくなり、経血のかたまりもかなり多いのが気になる。
血液検査では、肝機能は正常値に戻っていたが、子宮内膜症の疑いがあり
精密検査を勧められた。
本で得た知識では「内膜症の最大の治療は妊娠」だという 検査や治療で時間を
とられるくらいなら 早く妊娠してしまいたいと強く思う。
● 7月16日
最近の体調を相談しに薬局に立ち寄る。 生理痛や経血のかたまりがあることを
話したところ、「桂枝茯苓丸」より血をめぐらせる作用が強い「冠元顆粒」を
月経開始から高温期に入って1週間まで毎日のむようにすすめられた。
● 11月21日
漢方薬を変えてから、肩こりがよくなったり、月経痛がかるくなったりと体調の良さを
感じてはいた。 だが基礎体温が順調になってからたった4ヶ月で妊娠できるとは?
39歳という高齢での妊娠となったが、今までの経過をたどると奇跡のようである。
夫と2人 早くも出産本 や育児書を読みあさる毎日 あきらめなくて本当によかった
~~~ 次回は 解説編です~~~~~~~