前回の続きからです。
科学技術は人間を便利にはしましたが、でもそれが反って
不幸にしている事も多いのではないか？
確かに現代人は幸福というゴールをめざしながら
見当違いの方向ばかりを求め、迷子になっている感じがします。
科学的な研究によると、人間の幸福は大きく２種類に分けられます。
長続きしない幸福と、長続きする幸福です。 長続きしない幸福とは
「地位財」によってもたらされる幸福です。 地位財というのは収入やモノ
社会的な地位など 周囲との比較によって満足を得るようなものの事を言います。
例えば３千万円の家を購入したとして、向かいの住人が１５００万円の家だったら
自分の家はいい家だと満足できるでしょう。 けれども隣の家が６０００万円の
豪邸だったとしたら、自分の家に満足できなくなるかもしれません。
このように「地位財」は目に見える、分かりやすい幸せです。
ただそれだけに長続きしません。 手に入れた瞬間は幸福感が満たされても
すぐにもっとよいものがほしくなるし、自分より上と思える人がいたら、負けた気分になるからです。
一方 長続きする幸福は「非地位財」によるもので、これは「周囲との比較とは関係なく幸せが得られるもの」
たとえば、健康 自分が心身ともに健やかで不安のない生活を送れていたら、隣の家の人がどうであろうと
関係なく、幸福感が得られるでしょう。
愛する家族とのつながりなどもそうです。 つながりの深さを誰かと競い合おうなんてしませんよね。
だからこそ、幸福感が長続きしやすいのです。 ここには心で感じる幸せが多く含まれています。
（れいろう ７２０号より）
面白い捉え方だと思います。 「長続きする幸福」と「長続きしない幸福」
僕は どちらも大事なのかなと 感じてしましますが、ただ「長続きする幸福」これは いささか分かりづらい事
なのかもしれません。 地位財による幸福は お金などに換算できます。 １００万円ためようとして
今、９５万円なら あと５万円頑張ろう みたいに分かりやすいのですが
長続きする幸福は 特に比較できるものがない分、自分が今幸せなのかどうか 判断するのに難しいと思います。
次回は その長続きする交付に関しての４つの要素を 紹介したいと思います。
