◎年齢の影響は女性だけではない
男性も高齢になると、
精子の質が低下し、
治療成績にも影響が出ることがわかりました。
そして40歳を超えると顕著になります。
喫煙や多量の飲酒、ストレス、肥満、食生活、
不規則な生活、激しい運動などが酸化ストレス
の原因ですが、40歳異常だと
それらの抵抗力が低下し、まずは、精子の質を行います。
◎精液検査が正常でもDFIが悪化する場合がある
精液検査で問題がなくても年齢が高くなると精子の質が低下する傾向が
あることあります。
今までは男性の不妊検査は唯一、精子検査のみでなんと100年間守られてきました。
精液量、精子濃度、精子運動率、正常形態精子率
現在の判断基準ですが、この検査のみでは充分に反映できていない
可能性が指摘されています。
今後、新しい基準になるのが
精液中酸化還元電位(ORP)検査、
精子断片化指数(DFI)検査が注目されています。
ORP検査とは、精液中の酸化ストレスの強さを測定する検査。
そして、DFI検査では、酸化ストレスで精子のDNAが損傷を受けた精子の
割合を測定する検査です。
ただまだ本当にごく一部のクリニックでしか測定
できないのが実情です。
◎二人で取り組むことが大切
たとえ、DFIが高くてもパートナーである女性の卵子に修復機構が備わっていて、
受精後に修復されることもあります。
ただ女性の年齢が高くなるにつれて、卵子の修復能力が低下するということです。
そのため、男性も精子の質の維持が求められます。
精子は毎日つくられますので、改善の反映も早いことが
期待されます。
具体的には
◎禁欲期間を長くしない
◎2、3日に1回は射精する
◎精液中に新しい精子の割合を多く維持する
◎禁煙する
◎バランスのよい食生活
◎ストレスマネジメント
◎抗酸化サプリメントを摂取する
男性の意識もとても大事だということを
ぜひ覚えておいてください。