『電子タバコなら吸ってもいいですか?』
タバコは妊活にはダメ
よく言われますが
では加熱式の電子タバコは?
こんな論文があります。
★「iQOS」で実験
『加熱式たばこも血管には有害 血管内皮機能が低下』
加熱式たばこ製品の「iQOS」(アイコス)
血管に悪影響を与えるという調査結果を、
米国のカリフォルニア大学が発表しました。
iQOSの蒸気に曝露したラットの血管内皮機能は、
一般的な紙巻きたばこの煙に曝露したラットと
同程度に低下しました。
加熱式たばこでも血管内皮機能が低下
加熱式たばこは、たばこの葉を燃やさず加熱して
生じた蒸気を吸って楽しむ製品です。
通常の紙巻きたばこはたばこ葉を600度で燃やすが、
iQOSでは350度で加熱するため、ニコチンが含まれた蒸気は生じるが煙は出ません。
タバコ会社は「通常の紙巻きたばこの煙に比べ、iQOSが出す蒸気は、
9種類の有害成分の量を約90%カットしている」と主張している。
これに対し、カリフォルニア大学のマシュー スプリンガー教授(循環器内科学)は、
「たばこ企業では、加熱式たばこ製品が通常の紙巻きよりも健康への害が少ないと主張していますが、
こうしたデバイスの健康への影響は十分に検証されていません」と言います。
スプリンガー教授らは実験ラットに
(1)iQOSを加熱した蒸気
(2)紙巻きたばこの煙
(3)清浄な空気
のいずれかの条件に晒し
血流依存性血管拡張反応(FMD)測定により評価しました。
その結果、曝露は1回15秒間として5分間に5回行った場合、
血管内皮機能はiQOS群で58%、紙巻きたばこ群では57%低下しました。
曝露を1回5秒間として5分間に10回行った場合、
血管内皮機能はiQOS群で60%、紙巻きたばこ群では62%低下しました。
iQOSの蒸気への曝露は、紙巻きたばこに曝露した場合と同程度の、
血管内皮機能の低下をもたらすことが示されました。