今日は漢方 の 基本的なお話をいたします。
漢方薬の属する東洋医学と 西洋医学の最大の違いは
「気」・「血」・「水」 で 体の状況判断する事です。
漢方では「気の巡り」「血の巡り」「水の巡り」
が それぞれに順調に巡っていると 元気であると考えます
ただ、血の巡り・水の巡り は なんとなくイメージできますが
でも 「気の巡り」 というのがイメージがしにくいと思います。
それは 血と水は 目に見えますが、気は目に見えないからです。
でも、僕らは「気」を使った言葉を何気なく使っています。
気をつかう 強気になる 気苦労が多い 気性が激しい
ああ 「元気」って言葉も 「気」という文字が入っていますね。
「目に見えないけど 体を動かすのに 必要な力」の事を 「気」といいます。
実はこの気は、血・水と共に身体の中を循行していて
血も水も 気によって動かされています。
なので
気の循行が阻害される、血や水の循行も 自然と阻害されます。
そして 「気」の症状には 大きく分けて3つあって
・上気(気の流れが体の上半身に向かい 上に突き上げる症状が出る)
例えば 逆上せや 火照り イライラするなどの症状はここになります。
PMS 月経前症候群は ここに入る事が多いです
・気滞(気の流れが自然と停滞する場合)
実はこの状態には 特徴があって喉の付近に詰まった感じがでる事が多いのです。
のどに違和感があるが、調べて見ても何もない そんな感じで鬱や緊張傾向が高い方に多いです。
・気虚(気の不足です)
いわば 元気がない状態 何かしようとしても力が入らない状態 元気がない状態です。
気がなければ 血液も 水分も動きが悪くなるので必然的に 冷え性や血行不良 むくみなど
全身の症状として出やすくなります。
漢方はこれらの症状の中で どこに当てはまるか見極めていくわけです。
次回は それぞれの症状によい 漢方薬の紹介をいたします。