『不妊治療は清熱利水で炎症を抑える その3』
不妊の患者さんに漢方を使う場合
十分な注意が必要です。 例えばアトピーで痒みが
強い患者には竜胆瀉肝湯 や 黄連解毒湯もつかいます。
しかし、不妊は長期間使うこともあるので体を冷やす漢方
は適しません。
利尿の漢方で頻尿になることを心配される方がいますが
利尿と頻尿は違います。 体の中に痰湿が溜まっていると
頻繁に尿が出ますが、清心蓮子飲はまとめてを出すので
頻尿を改善できます。
また、強い炎症がある人に補血をしすぎると
逆に炎症を悪化させてしまう事があります。
例えば、アトピーで皮膚がカサカサで痒みがあると
血虚に見えますが、補血剤を使うとさらに痒くなる事が
あります。 その場合、炎症、つまり熱を持ってたら
先に事象をとりその後で補血します。
体力があるのになかなか妊娠、着床できないのは、炎症が
あって排卵障害や着床障害が出ているからです。
先に熱を取れば妊娠しやすくなります。